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杜の芸術祭 和楽 開催報告

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開催概要

杜の都を爽やかに彩る現代日本の美の世界

 6月初旬、定禅寺通りの美しいケヤキ並木を見下ろすせんだいメディアテークにて「杜の芸術祭 和楽」が開催されました。
 せんだいメディアテークはギャラリーのほか、市民図書館やミニシアターなどが併設された複合文化施設で、市民の文化交流の場として親しまれています。6階に広がる2406平方メートルの広大なギャラリースペースでは、スケルトン構造になったエレベーターや柱が洗練された雰囲気を醸し出しています。
 会場となる6階ギャラリーを訪れた方がまず歓声をあげて驚くのが、3メートルの生木をあしらった入口のディスプレイ。「初夏の仙台」をテーマとする大胆な演出は従来の美術展とは異なる趣向で、人々を自然に会場内へと誘います。また、展示スペースにも2メートルほどの生木を各所に配するとともに、「和楽」第1弾の横浜展と同様、緑を基調としたバルーンアートを配置し、広々とした空間のアクセントとしました。
 場内に入ると、まず書道作品から展示が始まります。漢字、仮名、近代詩、刻字と書道だけでもさまざまなジャンルが鑑賞できる多彩な作品群は、まさに「和を楽しむ」にふさわしい取り揃えとなりました。さらに今回は「アートを通しての地域交流・世代交流」というコンセプトに基づき、学生書道展で華々しい実績を持つ仙台育英学園高校書道部の作品20点を併せて展示。力強く若々しい一字書を中心とする作品群が鑑賞者の目を楽しませていました。
 通路を進んでいくと、書道に次いで工芸作品、写真と並び、バラエティに富んだ展示構成で、鑑賞者は飽きることなく会場奥へと足を進めていきます。絵画展示のコーナーでは油彩、水彩、日本画、水墨画と異なる手法の作品が一堂に会することでそれぞれの個性がいっそう際だち、会場を何度も往復される方や、気に入った作品の前でじっと立ち止まる方など、皆さん思い思いに展覧会を堪能していらっしゃいました。
 日本全国の現代作家による総数182点もの作品が並んだ本展は、4日間を通じて総勢887名もの方々にご来場いただきました。横浜に続いて仙台でもまた、国内の現代美術と鑑賞者をつなぐ架け橋になれたのではないかと感じております。

「杜の芸術祭 和楽」を鑑賞して

 このたびは「杜の芸術祭 和楽」にお招きいただきましてありがとうございました。
 部員たちは普段、一人ひとりが自分の目指す書に近づけるよう、日々練習を重ねています。しかし大会や作品展で切磋琢磨する相手は同い年の高校生です。「和楽」では部員たちよりも経験を重ねてきた先輩の作品が多く、興味を持って鑑賞できたのではと思います。多彩な表現を持つ線質や、作品の構成が新鮮に映ったようでした。
 「和楽」では、書のほかにも絵画や写真といった美術作品もあり、本当に幅広い方々が芸術に親しまれていることが感じられました。そのうちの一人になれたことを大変嬉しく思います。この展覧会を通して生徒共々たくさんの収穫がありました。これからの指導に生かしてまいりたいと思います。
 このたびは貴重な機会をいただきまして、誠にありがとうございました。

仙台育英学園 書道部副顧問 古田夕子

アンケート結果

アンケート結果から

 会場では、ご来場の皆様にアンケートによるご意見・ご感想を頂戴し、計289件にのぼる回答をいただきました。
 アンケートによると、来場者の年齢層・男女比に偏りはなく、幅広い層の方々にご来場いただいたことが窺えます。また、本展では今まで以上に「出展者・知人の紹介」以外での来場者が多く、仙台市民の文化的関心の高さが感じられました。
 アンケート内容を拝見すると、印象に残った作品を具体的に挙げていた方が多く、「震災後、心と身体のバランスを崩していたが、力強い字を見て頑張ろうと思えた(書道)」「見ていると心の安らぎを得られる(絵画)」「良い技法を知ることができた(工芸)」など、皆それぞれに気に入った作品を見つけて楽しまれていたようでした。
 会場の演出につきましても、「和の雰囲気を感じた」「きれいな空気の中にいるようで落ち着く」「空間にもアートを感じられて楽しい」などのお言葉をいただき、大変ありがたく感じております。
 ご協力いただいたアンケートを参考として、これからも美術界の活性化のため邁進していく所存でございます。
 最後になりましたが、本展の成功はひとえにご参加いただきました皆様方のお陰でございます。あらためて、心より感謝申し上げます。

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