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高台寺文芸うちわ展 涼の言ノ葉

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開催概要

由緒ある名刹を華やかに彩るうちわの美

 2012年6月、初夏の日差しに照らされて青々と輝く東山を借景にして、「高台寺文芸うちわ展 涼の言ノ葉」はついに開催の日を迎えました。
 本展の会場となる高台寺は1606年、豊臣秀吉夫人ねねによって開創された由緒正しいお寺。いくつもの重要文化財を有するほか、国の史跡・名勝にも指定されている日本庭園はとくに評判が高く、京都のなかでも最も観光客の多い名所のひとつとして知られています。
 正門から入って拝観コースをたどっていくと、本堂のひとつ手前に展示会場となる北書院があります。この52畳ほどの和室の三方の壁面と展示台に用いた黒い床机の上に配するようなかたちで、総数306点もの色とりどりの文芸うちわが並べられました。
 京都の伝統工芸である京うちわは丈夫で美しいことで知られていますが、さらに書家と日本画家による意匠の施された文芸うちわは、日用品の枠を超えてそれぞれが美術品のような気品を漂わせており、淡く柔らかな色あいの美麗なうちわがずらりと並ぶそのさまは、まるで氷菓のように涼しげな優雅さを感じさせてくれます。ふだんは清閑な雰囲気の北書院も、鮮やかに彩られたうちわに満たされて華やいだ空間へと変貌を遂げました。
 また、開催初日には展覧会にさらなる京文化の華やぎを添えるため、芸妓さん舞妓さんを招いての舞踊イベントを催しました。
 開催期間中、高台寺への参拝者は累計2800人にものぼり、平日・休日を問わず観光客でたえず賑わう5日間となりました。
 贅を尽くした日本庭園や京うちわ、さらには芸妓や舞妓といった存在は、いまや一般的な日本人にとってけっして日常的なものではありません。しかし、国際化や時代の変化のなかでも受け継がれていく日本の詩歌芸術の魅力をいまこそ存分に堪能していただくために、今回の「涼の言ノ葉」では徹底して日本の伝統美に回帰した演出を施し、いままでにない非常に贅沢な試みの文芸展になったといえます。

 

アンケート結果

アンケート結果から

 会場では、来場者を対象にアンケート調査を実施し、計183件のご回答をいただきました。
 本展の来場者は高台寺を訪れて初めて開催を知ったという一般観光客がたいへん多く、詩歌愛好家以外の方々にも広くアピールできる機会になったかと感じております。
 このたびの高台寺での文芸展開催は史上初めての試みでもありましたが、「風情ある景観にふさわしい催し」「畳の部屋なので、ゆっくりと見ることができた」などご好評いただき、会場の雰囲気を楽しみに会期中幾度も足を運ばれた方も多くいらっしゃいました。また、うちわについても「涼しげで時節に合っている」「節電が叫ばれる折、うちわの良さを見直した」などの声が寄せられていました。
 会期中を通して、落ち着いた和の空間にくつろぎ、作品をじっくりと鑑賞された方が多かったため、印象に残った作品を具体的に挙げたコメントも多く寄せられています。「情景が目に浮かぶ」「亡き人を思い出した」等、皆それぞれに心情の寄り添う言葉を楽しまれていたようです。
 本展では、詩歌に触れるひとときをたくさんの方に楽しんでいただくことができ、さらにアンケートで多くのご感想を頂戴できたことをまことにありがたく感じております。これもひとえにご参加いただきました皆様のお陰と存じ、あらためて心より感謝申し上げます。

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