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文芸ガラス加賀友禅展「彩の言ノ葉」

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開催概要

詩歌の情景をあでやかに彩るガラス友禅

 2012年、晩秋の金沢。兼六園の楓は少しずつ艶やかな赤へとその色を変え、松は来るべき冬に備えて雪吊りの準備を始めていました。
 兼六園からお堀通りをわたり、重要文化財のある石川門口から金沢城公園へと入園すると、すぐ正面に見えてくるのが本展会場となる河北門です。2010年の再建時に特設された木製の階段を上って2階へと足を運ぶと、能登ヒバの香りが清々しくかおる櫓内部が本展の展示スペースとなります。
 白い和紙であつらえた展示台を4列に配し、その上に前期は202点、後期は205点の文芸ガラス加賀友禅が整然と並べられました。加賀友禅の特徴である艶麗な色彩にガラス特有の透明感が加わり、いっそう色鮮やかに輝くガラス加賀友禅約200点が一堂にずらりと並ぶそのさまはまさに圧巻の美しさ。それぞれのガラスのなかでは、言ノ葉が紡ぎだす情景を加賀友禅があでやかに彩ります。
 前後期合わせての来場者数は4000人以上。全国各地からの観光客のほか、地元新聞に記事が掲載されたこともあり、地元市民や校外学習の学生など多くの方々にお越しいただきました。これまでじっくりと加賀友禅を見たことがなかったという方や、あまり文芸に親しんだことがなかったという方にも、このふたつの芸術の融合によって生まれた相乗効果をお楽しみいただけたようです。
 加賀友禅が着物というかたちだけにこだわることなく、ガラスと組みあわさって新たな工芸品としての未来に大きな可能性を広げたように、本展もまた、既存の文芸展の枠を一歩踏みだすことでより多くの人に楽しんでいただける機会とすることができたのではないかと感じております。

 

アンケート結果

アンケート結果から

 会場では、来場者を対象にアンケート調査を実施し、計818件のご回答をいただきました。
 今回は場所柄、来場者に観光で訪れた方が多く、北は北海道、南は沖縄、さらには海外からの旅行者にもお立ち寄りいただきました。
 地元・石川県内からも新聞やチラシを頼りにお越しくださった方が多くいらっしゃり、意外にも「河北門に初めて入った」という声が少なからず聞かれ、本展をよい機会としていただいたようです。この会場については、歴史の風情を感じながら落ちついて文芸観賞できるスペースという点で好評を博していました。
 ガラス加賀友禅に関してもさほど認知度は高くなかったものの、その色彩の美しさや、着物にはない扱いやすさ、親しみやすさなどが来場者の関心を集め、購入を希望する方が多く見られました。
 とくに文芸作品との調和に多数のご賞讃をいただき、「文芸を身近に感じる」「文芸を視覚的にも楽しめて新鮮」等のお言葉をいただきました。
 本展を通じて、文芸愛好家のみならず、ふだん文芸には縁遠い生活を送っている方々にも広くアピールできる機会となったのではないかと感じております。これもひとえにご参加いただきました皆様のおかげと存じ、あらためて心より感謝申し上げます。

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