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神戸芸術祭「和楽2013」

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開催概要

雪をイメージした空間で和やかに美を楽しむ

 2013年、師走の神戸。週末の市街地にはクリスマス間近の華やいだ雰囲気が漂い、多くの人出で賑わっていました。
 灘駅からミュージアムロードを下っていくと、屋上から身を乗りだす巨大なカエルのオブジェが目を引く、モダンな建物が見えてきます。世界的建築家、安藤忠雄氏の建築としても有名な兵庫県立美術館です。和楽第4弾となる「神戸芸術祭 和楽2013」は、この現代アートのような佇まいの美術館が舞台となりました。
 複雑多様に巡らされた通路がみせる陰影に富んだ館内を上階へと進むと、ギャラリー棟の3階が本展の会場です。広さ800平方メートルほどの明るくシンプルなギャラリー内は、高さ7メートル超もの天井が広々と開放的な印象です。奥行きのあるこのスペースをぐるりと折り返すような順路にそって、日本全国から出展された個性豊かな作品176点が展示されました。
 通路には、高さある空間を活かすように、冬を彩る雪の結晶をイメージしたバルーンアートが施されました。これは従来の美術展ではあまり類を見ないようなディスプレイですが、「和楽」の「芸術を難しく考えず、和やかに楽しむ」というコンセプトのもと、訪れた方が肩の力をぬいて鑑賞できるような演出としたものです。
 人の動きにかすかに揺れる風船群がゆったりとした時間の流れを感じさせ、国内芸術の多様性をじっくりと楽しむための、閉塞感のない新感覚の美の祭典となりました。
 今回の「和楽2013」では、4日間の開催を通して、たくさんの方々にご来場いただきました。
 出展関係者ほか、文化活動に関心の高い神戸らしく、地元の美術愛好家が多く会場を訪れ、書道や工芸、写真、絵画と多岐にわたる作品群を鑑賞されていました。ほかの企画展や講演目的での来館者からも、たいへん多くの方々にお立ち寄りいただくことができ、喜ばしいかぎりでございます。
 日本美術というものに堅苦しいイメージを持つことなく、まずは気軽に鑑賞してほしいという想いから、あえてバルーンアートが宙を彩る明るい雰囲気としたことが功を奏してか、会場では家族連れや若い女性らの姿も見られていました。
 そこからよく聞かれていたのは「いろんな作品があり、今までの日本美術のイメージが変わった」というご意見です。異なる手法が一堂に会し、いっそう際だつ各作家の個性に会場を往復されてみる方や、気になった一点にじっと目を凝らす方などそれぞれが思い思いにその多様性と奥深さを楽しんでいらっしゃいました。
 「和やかに美を楽しむ」という試みに、横浜、仙台に続き、神戸でも多数の賛意を得ることができ、本展を通じて国内芸術の魅力を広く伝えていく一助となれたのではないかと感じております。

 

アンケート結果

アンケート結果から

 会場では、来場者を対象にアンケート調査を実施し、計173件のご回答をいただきました。
 アンケート回答を拝見いたしますと、印象に残った作品を具体的に挙げた方が多く、「異次元の世界に引き込まれる素晴らしい作品で、思わず足をとめた(工芸)」「近くと遠くで見る、細かさと大胆さに感動した(絵画)」「このような字が書けたらとうらやましい(書道)」などそれぞれに気に入った作品を見つけ、楽しんで観賞していただけたようです。
 また、会場の演出につきましても「風船なのに美術的で不思議となじんでいた」「色使いに屋外をイメージでき、明るさを感じた」「遊び心が感じられ、会場のアクセントになっていた」などのお言葉をいただき、大変ありがたく感じております。
 本展においても、幅広い世代の方々に束の間日常をはなれ、和やかに芸術を楽しむひとときを過ごしていただくことができました。最後になりましたが、このたびの展覧会の成功はひとえにご出展いただけました皆様方のお陰でございます。心より感謝申しあげます。

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