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金沢芸術祭 和楽2014 2014年5月28日(水)〜6月1日(日)金沢21世紀美術館 ギャラリーB

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開催概要

多彩なジャンルの個性豊かな美が金沢を彩る

 歴史の風情が今も色濃く残る城下町、金沢。加賀友禅や九谷焼など「工芸品のまち」としても知られ、高い美意識をもって文化を継承してきたこの街で2014年5月下旬、和楽第5弾となる「金沢芸術祭和楽」が幕を開けました。
 本展の会場となったのは、今年で開館10周年を迎える金沢21世紀美術館です。日本三大名園のひとつである兼六園に隣接し、年間100万人以上が訪れるというこの美術館は、金沢を代表する観光スポットでもあります。
 梅雨入り前の絶好の観光日和となった会期中は、地元市民のみならず、全国各地から多くの人が金沢21世紀美術館を訪れていました。そのおかげもあってか、このたびの「金沢芸術祭 和楽」では、5日間の会期を通して総勢1422名もの方々にご来場いただくことができました。
 多方向にある入館口のうち、西側の市役所口から建物内へと入っていくと、すぐ目の前に地下へと続く階段があります。この地下フロアに広がるギャラリーが本展の展示スペースとなります。茶色の床材が一転してシックな印象のこのギャラリーに、全国から出展された総数184点もの個性豊かな作品が並べられました。
 作品のジャンルに合わせて区切られたスペースには、それぞれドウダンツツジや紫陽花、竹などを用いた生木のディスプレイが旋されています。つややかな土色の床にグリーンディスプレイがとけこみ、会場はひっそりとした屋内庭園のような閑静な趣となりました。
 このような空間演出は、従来の美術展ではあまり類をみないものですが、書道や絵画、写真、工芸と多岐にわたる美の共演を彩るべく、「芸術を難しく考えず、和やかに楽しむ」というコンセプトのもと、初夏の金沢をイメージしてあつらえたものです。
 本展は、日常の喧噪をはなれ、心静かに国内芸術に親しめる、リラックスした雰囲気の美の祭典となりました。
 金沢21世紀美術館は、美術愛好家だけでなく、ふだん美術とは縁遠い方々までもが気軽に立ち寄れる雰囲気をもつ稀有な存在の美術館です。本展の来場者も、肩の力を抜いて友達どうしで気のおけない感想をいいあうなど、和やかなひとときを過ごしていただけたようでした。また、金沢市では各教育機関と連携して教育普及プロジェクトが推進されているため、小中学生らの来場も多く見られました。
 横浜、仙台、神戸での開催に続き、北陸随一の都市、金沢でも「和楽」にたくさんのご支持をいただくことができ、本展を通じて、現代日本の美を広く伝えていく一助になれたのではないかと感じております。

 

アンケート結果

アンケート結果から

 会場では、来場者を対象にアンケート調査を実施し、計587件のご回答をいただきました。
 アンケート回答を拝見しますと、全体的にジャンルの多様さや個性の多彩さについて触れられたものが多く、「いろいろなジャンルがあって、見ていて飽きなかった」という声などが寄せられていました。また、多数の方がそれぞれ印象に残った作品名を具体的に挙げられ、「力強く、元気をもらえた(絵画)」「その瞬間の空気感が伝わってくる(写真)」といったコメントを記されていました。
 金沢21世紀美術館の学校連帯事業の一環として、「和楽」を鑑賞した小中学生からは「書道の良さが分かった」「自分でも何か作ってみたいと思う」などの感想が多く寄せられています。さまざまな作品を観ることで、若い世代にも美術の魅力に触れるよい機会となったのではないでしょうか。
 本展では、美術が好きな方も疎い方も老若男女問わず、本当にさまざまな方々に、和やかに芸術鑑賞を楽しむひとときを過ごしていただくことができたかと思います。
 最後になりましたが、このたびの展覧会の成功は、ひとえにご出展いただきました皆様方のおかげと存じ、あらためて心より感謝申しあげます。

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