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北の芸術祭 和楽2014 2014年10月24日(金)〜26日(日)札幌モエレ沼公園 ガラスのピラミッド

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開催概要

北の大地を華やかに彩る美の祭典

 2014年夏、多大な動員数を記録した「札幌国際芸術祭」が幕を閉じ、日毎に秋の訪れが感じられる北海道札幌市にて同年10月下旬、和楽第6弾となる「北の芸術祭 和楽」が開催されました。
 「札幌国際芸術祭」に象徴されるように、近年、札幌市では「創造都市さっぽろ」を合言葉に文化芸術面での取り組みが積極的に推進されています。この取り組みに役立っているのが、地域性をいかした札幌市ならではの施設の数々で、その代表的なもののひとつに、このたび「和楽」の会場としても使用されたモエレ沼公園があります。イサム・ノグチ氏の設計によるこの巨大な公園は、敷地内全体をひとつの彫刻をみなすダイナミックな構想で造成された世界的にも珍しいアートパークです。
 本展では、この公園のシンボル的な存在でもあるガラスのピラミッドHIDAMARIの1階と2階を使用するかたちで、日本全国から出展された個性豊かな作品120点を展示いたしました。
 HIDAMARIは“ピラミッド”と称されるものの、厳密には四角錐と立方体を組み合わせた複雑な形態で、その内部はとても大胆に区画されています。入口からコンクリートの無機質な通路を渡っていくと、明るく視界が開け、太陽光がふんだんに降りそそぐガラスのアトリウムが現れます。このアトリウムには、油彩や水彩、日本画、工芸といった色彩豊かなものを中心に作品が並びました。ガラス一枚隔てて降りそそぐ秋の陽射しが作品一つひとつの個性をくっきりと照らし出し、思わず彩りに目を奪われるような明るさに満ちた会場となりました。
 また、階段をのぼり、モエレ山を望む2階へとあがると、上ってすぐ脇のギャラリースペースが書道や水墨画などの展示会場です。ガラス越しに見える風景が一枚の絵のようにも見え、落ちつきある空間が心静かに墨の芸術と向きあう時間を演出してくれます。
 この自然と一体化するかのようなモダンなピラミッドを舞台に、本展は「芸術を難しく考えずに、和やかに楽しめる」のコンセプト通り、リラックスした雰囲気の開放感ある美の祭典となりました。
 会期中は、まさに公園日和ともいうべき爽やかな秋晴れに恵まれ、観光客や地元の家族連れなど、公園内には和やかな活気が満ちていました。モエレ沼公園のシンボルでもあり、憩いの施設でもあるHIDAMARIにも大勢の人が立ち寄られ、「北の芸術祭 和楽」では3日間の会期を通してのべ820名もの方々にご来場いただくことができました。
 北海道の醍醐味ともいうべき開放感あふれる会場には、美術館などの静粛さとは異なる空気感が漂い、来場者は皆一様にリラックスした様子で書道や絵画、写真、工芸といった多岐にわたる作品群を鑑賞していました。
 アトリウムでは、陽だまりのなか、ベンチに腰を下ろし、くつろいだ様子で作品の感想を語り合うような光景がたびたび見かけられ、多くの方々に美術鑑賞を一歩身近に感じる良い機会としていただけたようです。
「和楽」第6弾となったこの「北の芸術祭 和楽」においても、国内美術の魅力を広くアピールすることができたのではないかと感じております。

 

アンケート結果

アンケート結果から

 会場では、来場者を対象にアンケート調査を実施し、計220件のご回答をいただきました。
 今回の「北の芸術祭 和楽」は、モエレ沼公園に遊びに来たご家族連れの来訪がたいへん多かったということが大きな特徴です。いままでの「和楽」以上に、ふだん美術鑑賞に縁遠い方々が多数お立ち寄りくださったということがアンケートの結果からも窺えました。
 誰でも気軽に立ち寄れるロケーションに加え、「外の景色とのコラボレーションのようだった」「外をのんびり散策してリラックスモードでゆっくり観られた」など、モエレ沼公園での開催について好意的なご意見が多く、「ぜひまたやってほしい」というお言葉が少なからず見られました。
 また、展示作品の多彩さに触れて、「札幌市街でも、このように多岐にわたる展覧会はなかなかない」「さまざまなジャンルを一度に観られて、とても楽しめた」というお言葉が寄せられています。 
 個々の作品の印象については、「和楽」の「芸術を難しく考えず、和やかに楽しむ」の趣旨に沿うかのように、直感で好きな作品を挙げられた方が多くいらっしゃいました。「北海道の冬景色のようだから(日本画)」「言霊のパワーを感じた(書道)」「現代的でキルトのイメージが変わった(キルト工芸)」等々、さまざまな感想が寄せられました。ご来場された多くの方々に楽しんで鑑賞していただけたことが伝わり、まことにありがたいかぎりでございます。
 最後になりましたが、本展の成功はひとえにご出展くださいました皆様のお陰でございます。あらためて心より感謝申しあげます。

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