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杜の芸術祭「和楽2016」開催報告「絹の言ノ葉」2016年5月28日(土)〜30日(月)せんだいメディアテーク

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開催概要

杜の都をふたたび彩る現代日本の美の祭典

 爽やかな日差しに並木道の緑が美しく映える5月下旬、仙台にて和楽第7弾となる「杜の芸術祭 和楽2016」が開催されました。
 仙台では2012年以来、2度目の開催となります。今回も市民の文化交流の場として親しまれているせんだいメディアテークが会場となりました。ガラス張りのモダンな外観が特徴的なこの建物は、建築家・伊東豊雄氏の代表作品であり、あの東日本大震災を耐え抜いた東北有数の複合文化施設です。スケルトン構造になったエレベーターや骨組みが、ギャラリー全体にすっきりとした開放的な印象を与えています。
 本展会期中には、会場内にアジサイや菖蒲など日本的で涼しげな装花を施し、肩の力を抜いて美術鑑賞していただくための会場演出としました。
 広さ2406平方メートルに及ぶこの広大なギャラリーの壁面を個性豊かに彩るのは、日本全国から出展された総数110点もの多彩な作品群です。今回も、現代日本で活躍する作家の作品のみに焦点をしぼり、絵画、書道、写真、工芸などの力作が一堂に会しました。さらに、本展では「アートが未来を元気にする」を合言葉に、地元仙台のアートスクールや幼稚園に通う子どもたちが制作した作品115点が併せて展示されました。子どもらの伸びやかな表現の数々は、「和楽」のコンセプトでもある芸術を難しく考えず和やかに楽しむことの原点を感じさせてくれるかのようです。
 本展は、涼しげな緑のなかで、リラックスして芸術を楽しめる開放感ある美の祭典となりました。
 会期中は晴天にも恵まれ、3日間の会期を通してたいへん多くの方に足を運んでいただくことができました。地域の美術愛好家のほか、子ども作品の展示があったことから、子ども連れの来場者が多数訪れ、ひとときの美術鑑賞を楽しまれていました。
 会場に入ると、壁面に沿うようにずらりと書道作品が並びます。漢字、仮名、近代詩……と書道だけでもヴァリエーション豊かな作品群は、まさに「和を楽しむ」に相応しい取り揃えとなりました。会場をさらに奥へと進むと、ついで水墨、日本画、工芸、写真とさまざまな表現を鑑賞することができます。絵画の美しい色彩や工芸の緻密な仕上がりに、来場者らはたびたび歩を緩めては、じっくりと作品に見入っていました。
 また、中央を仕切るように設置された壁には、子どもたちの作品が展示されています。それらの前では、子どもらの作品をほほえましく見つめる人々の姿が見られ、家族と連れだって来た子どもたちからは、現代作家らの作品を前に「すごい!」「どうやって書いたの?」など歓声をあげつつ鑑賞する様子などが見られていました。
 このたびも多様な表現が一堂に会する本展を幅広い世代の方々に楽しんでいただき、国内美術の魅力を次世代へとアピールする一助となれたのではないかと感じております。

会場内にアジサイや菖蒲など日本的で涼しげな装花を施し、肩の力を抜いて美術鑑賞していただくための会場演出としました。

「杜の芸術祭 和楽2016 特設 こどもたちのキズナ展」を鑑賞して

このたびは「杜の芸術祭 こどもたちのキズナ展」に参加出品させていただき、ありがとうございました。
 普段ですと、アトリエネオではこどもの造形展ということで、ワークショップなども取り入れての展覧会を行っています。このたびは、大人の方々のさまざまなジャンルの作品展示ということで、こどもたちや家族のみなさんにとって、とても興味深く鑑賞することができたと思います。

 広い会場で発表させていただいたアトリエネオのこどもたちの大作タペストリー、六丁の目マザーグース保育園のこどもたちの水彩による大作。またaRt labo Sendaiの村上朋子さんが指導する障害のあるこどもたちのあふれるような創造力。とくに2ヶ月をかけて作った、視力障害を持つこどもの「木のお家」。赤い色がわずかに見えるそうで、この展覧会でどんなにこどもたちが力づけられたことかと考えさせられます。
 一つひとつの丁寧な展示と、このような機会をいただきましたことにお礼と感謝を申しあげます。

菊地ゆみ(アトリエネオ 主宰)

「こどもたちのキズナ展」展示風景

「こどもたちのキズナ展」展示風景

アンケート結果

アンケート結果から

 このたびは、お子様連れのご家族などを中心にたいへん多くの方にご来場いただくことができました。小さなお子様をお連れの方からは普段なかなか美術館などに足を運ぶ機会を持てないという声が多く、本展での美術鑑賞を存分に楽しんでいただけたようでした。
 アンケートを拝見すると、個々の作品について、「書のことがわからなくても通じる素晴らしさがあった」「(絵に)思わず目を奪われた。長い時間見ていたくなる作品」「女性がかいたとは思えない力強さ。格好良い」など、さまざまな感想が寄せられていました。
 子どもたちの作品展示についても、「子どもらしい楽しい作品で元気が出た」「意外なバランスの良さもあり驚いた」といった言葉などがあり、楽しんでいただけたようです。
 また、会場では熊本地震災害義援金のための募金と、展示作品のポストカード販売がおこなわれました。集まった義援金40,419円は日本赤十字社を通じ、被災地へと寄付されております。
 最後になりましたが、本展の成功はひとえにご出展いただきました皆様方のおかげと存じ、心より感謝申しあげます。

お子様連れのご家族などを中心にたいへん多くの方にご来場いただくことができました。
お問い合わせ お問い合わせフォームへ 電話番号:03-5774-7321