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上賀茂神社奉納小丸屋扇子展「言ノ葉の舞」平成28年11月11日(金)〜13日(日)上賀茂神社 客殿 開催報告

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開催概要

上賀茂神社を彩る文芸扇子の風雅な世界

 秋晴れに恵まれた11月中旬。天高く澄みわたった青空に山々の紅葉が美しく映える京都、上賀茂神社にて上賀茂神社奉納小丸屋扇子展「言ノ葉の舞」が開催されました。
 上賀茂神社は正式名称を「賀茂別雷神社」といい、洛北上賀茂の地にあって神代の時代から信仰を集めています。ご祭神には「賀茂別雷大神」を祀り、この雷の神様が神武天皇の御代、社の2km北にある神山に降臨。天武天皇の御代に社殿が造営されたと伝えられています。社殿のうち、本殿・権殿は国宝、ほか34棟が重要文化財に指定されており、1994年には「古都京都の文化財」のひとつとして世界文化遺産に指定されました。
 境内に入ると、白砂の敷かれた参道が芝生広場の間をまっすぐにのびてゆき、その先にある朱塗りの鳥居との鮮やかなコントラストを見せています。神山を模して砂を円錐状に盛り上げた立砂で名高い細殿や、朱塗りの門が華やかな楼門などの社殿は昨年の式年遷宮に伴って大修理がおこなわれ、さらに荘厳さを増しました。
 二の鳥居の手前から左手へと歩を進めると、このたびの展示会場となった客殿が現れます。客殿も昨年の式年遷宮の折に改修を終えたばかりで、白木の内装もまだ新しく、神域らしい清浄な雰囲気を漂わせています。この客殿内にぐるりと展示台を配し、総数239点にのぼる文芸扇子が華やかに並べられました。
 扇子の一点一点には、全国から出展された多彩な現代詩歌と、作品世界に寄り添うよう描かれた挿画が装飾されています。この挿画は上賀茂神社の正月を彩る大絵馬をはじめ、名だたる寺社仏閣の屏風や絵馬などを手がけてきた日本画家の寺岡多佳氏によるものです。丹精込めて描かれた優々たる挿画と金砂子の輝きが詩歌を風雅に包みこみ、いっそうの味わいを感じさせてくれる贅沢な仕上がりとなりました。
 今回の「言ノ葉の舞」が開催された11月は、紅葉の見頃としてとくに多くの観光客が京都を訪れる時期です。なかでも高い格式と見どころの多い広大な敷地を有する上賀茂神社は人気スポットとして知られ、「言ノ葉の舞」にも観光や参拝に訪れた多くの方にお立ち寄りいただくことができました。
 また、開催初日には舞妓・芸妓を招いて来場された方々との記念撮影をおこなうなど、会場は3日間を通じて華やかな雰囲気に包まれました。ご来場された皆様には京文化の雅さとともに、詩歌の魅力に触れるひとときを過ごしていただくことができたのではないかと存じます。
 上賀茂神社には、百人一首で藤原家隆が詠んだ「ならの小川」がいまも昔と変わらぬ清らかなせせらぎで境内を流れています。およそ800年の歳月を経てなお色褪せぬこの歌のように、本展の言ノ葉たちも扇子のなかでこの先末永く輝きを放ち続けることでしょう。

上賀茂神社にて上賀茂神社奉納小丸屋扇子展「言ノ葉の舞」が開催されました。

アンケート結果

アンケート結果から

 会場では、来場者を対象にアンケート調査を実施し、計160件のご回答をいただきました。
 高台寺、平安神宮と、毎年恒例となった京都での文芸展開催ですが、上賀茂神社においても、参拝に訪れていた多くの方々が本展にお立ち寄りくださり、ご好評いただくことができました。
 アンケートには、「絵と言葉、いちどに両方楽しめる」「日本にしかない芸術作品」といった言葉が多く寄せられ、美しい扇子との融合をお楽しみいただけたようです。
 詩歌の内容についても、「さまざまな表現や託された想いを愉しく拝見した」「その人その人の個性があって素晴らしかった」など、多数のご感想を頂戴しております。また、京都開催の折に毎度来場いただく芸妓さんからは、「いつも楽しみに寄せてもうてますが、今年は文に深い意味を感じる作品が多く、皆様の想い出や気持ちが伝わってきました」とのコメントもありました。
 本年も、この奉納展を通して、多くの方々に詩歌鑑賞を楽しむ風雅な時間を過ごしていただけたことは、このうえない喜びでございます。これもひとえにご参加くださいました皆様のおかげと存じ、あらためて心より感謝申しあげます。

多くの方々に詩歌鑑賞を楽しむ風雅な時間を過ごしていただけたことは、このうえない喜びでございます。
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