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平安神宮奉納小丸屋扇子展「神楽の言ノ葉2017」2017年12月1日(金)〜3日(日)平安神宮額殿 開催報告

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開催概要

出雲大社を彩る優雅な美の世界

 澄み切った冬晴れの空のもと、京都平安神宮にて平安神宮奉納小丸屋扇子展「神楽の言ノ葉2017」が開催されました。
 平安神宮は明治28年、雅やかな日本文化を象徴する平安京の姿を後世に伝えるため、四海平安の祈りを込めて創建されました。丹塗りの柱や碧瓦を葺いた壮麗な社殿は、かつての平安京の正庁である朝堂院の様式を復元したもので、在りし日の平安京の姿を彷彿とさせてくれます。
 大鳥居が構える神宮通りをたどり、正門である應天門をくぐると、境内に入ってすぐ左手に見える入母屋造りの建物が本展会場となった額殿です。額殿は普段より奉納された額や絵馬などを掛け置くための場所として用いられ、「絵馬堂」とも呼ばれています。本展会期中はここに紅白幕を張りめぐらせ、奉納のための設えとしました。
 額殿の内部は、格子の天井板までもが朱色に彩られた艶やかな空間です。この四方の壁にぐるりと展示台を配して、総数283点もの文芸扇子が華やかに並べられました。
 扇子の一点一点には、全国から出展された現代詩歌作品が流麗な筆文字で綴られ、その作品世界に寄り添うよう挿絵が施されています。数多くの寺社奉納をなされてきた絵師、寺岡多佳氏による優々たる挿絵に金砂子が輝きを添え、言ノ葉の芸術にさらなる風雅さを加えてくれるかのような品格ある仕上がりとなりました。
 また、寺岡氏は本展会場にも足を運ばれ、絵に込めた想いを自ら解説する場面もあり、来場者らは熱心に耳を傾けていました。
 さらに、中央展示台には本展の扇子制作にもご尽力いただいた京都の老舗、小丸屋による吉祥絵図のオリジナル扇子が展示されたほか、このたびも、開催初日には舞妓さん芸妓さんらが来場し、会場に華を添えました。
 京の豊かな伝統文化に彩られ、「神楽の言ノ葉」はご祭神を喜ばせ、末永い詩歌繁栄を祈願するにふさわしい贅沢で趣ある文芸展となりました。
 近年、日本への観光者数はふたたび増加傾向にあるといわれていますが、なかでもやはり京都の人気は別格です。京都有数の観光名所である平安神宮にも、壮麗な社殿や名勝と名高い神苑をめあてに大勢の参拝者が訪れていました。
 額殿は正門からすぐ横手に位置しているため、本殿や神苑へと向かう人々は必ず額殿前を行き来することとなります。本展めあての詩歌愛好家のみならず、国内外からの観光客や修学旅行生など幅広い世代の方々にご来場していただくことができました。
 会場に足を踏み入れた方々を出迎えるのは300余もの雅味あふれる五骨扇子です。贅沢な意匠に魅せられて、カメラを構える人あり、歓声を上げる人ありと、多くの人が本展の展示に高い関心をもってくださいました。
 今回は、例年以上に多種多様な題材の詩歌が出展されており、会場では多彩に綴られた心情の中から好みのものを探るように一点一点興味深そうに鑑賞する人の姿が多く見られていました。
 旅行で京都を訪れる方々は、普段よりいっそう日本文化に親しみたいという気分が高まっています。本展においても、平安神宮や京扇子のもつ雅やかな雰囲気を仲立ちとして、多くの人に言ノ葉の芸術に親しむ機会を持っていただくことができました。はるか平安京の時代から連綿と受け継がれてきた日本の美しい文化が、幅広い世代に高い関心を持って受け入れられたことは、この奉納展の大きな成果となったのではないでしょうか。

王朝の雅をいまに伝える平安神宮奉納小丸屋扇子展「神楽の言ノ葉2017」が開催されました。

アンケート結果

アンケート結果から

 会場では、来場者を対象にアンケート調査を実施し、計344件のご回答をいただきました。
 本展には、平安神宮を訪れた多くの参拝者にお立ち寄りいただくことができ、詩歌愛好家のみならず、たくさんの方々に広くその魅力をアピールすることができました。平安神宮においては3度目となった奉納文芸展ですが、このたびも「平安神宮の優雅な雰囲気で詩歌を楽しめて、贅沢な気分だった」など、好意的なご感想を多数いただきました。
 そのほか、アンケートでは「思いが扇子を通してより美しく伝わる」「一つひとつに見とれ、気持ちが明るくなった」といったご感想がみられ、文芸作品と扇子との融合を存分に楽しんでいただけたのではないかと感じております。
 詩歌作品についてのご感想も数多く寄せられており、「90歳になった母とともに訪れ、母娘のことを詠んだものに心惹かれた」「自分の過ぎた昔を思いだす」などさまざまなコメントを頂戴しております。
 本年もこの奉納展を通して、多くの方にゆったりと詩歌鑑賞をたしなむ贅沢なひとときを過ごしていただくことができましたことは、このうえない喜びでございます。これもひとえに、ご参加くださいました皆様のおかげと存じ、あらためて心より感謝申しあげます。

平安神宮を訪れた多くの参拝者にお立ち寄りいただくことができ、詩歌愛好家のみならず、たくさんの方々に広くその魅力をアピールすることができました。
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