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金沢芸術祭「和楽2020」 2020年3月6日(金)~8日(日)金沢21世紀美術館 ギャラリーB 開催報告

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開催概要

金沢を彩る美術と詩歌のハーモニー

 兼六園の梅が見頃を迎えた3月初旬。金沢にて和楽11弾となる「金沢芸術祭 和楽2020」が開催されました。
 おりしも新型肺炎の不安が日本中を席巻し、街の賑わいも遠のいたかに思えた金沢でしたが、週末には少しずつ人出が増え、兼六園や金沢城公園を散策する人の姿が多く見られました。
 本展の会場となったのは、日本の数多ある美術館のなかでもトップクラスの来館者数を誇る金沢21世紀美術館です。兼六園や金沢城公園に隣接し、いまや金沢を代表する観光名所となっています。
 円型に建てられたこの美術館の多方面にある入館口のうち、地下駐車場口から入館すると、すぐ目の前に広大なギャラリーが広がっています。この地下ギャラリースペースに、全国から出展された総数382点もの個性豊かな作品が並べられました。
 今回の「和楽」は、絵画・工芸・書などの美術作品に加え、詩歌作品も展示された複合芸術祭となっています。各ジャンルごとにスペースが区切られ、足を進めるごとに別の展覧会に来たかのような感覚を味わうことができます。美術展示ひとつを取ってみても、多岐にわたるジャンルから豊かな感性の作品が多数出展されており、現代作家の底力を感じる見応えあるラインナップとなりました。
 また、奥の間には、詩歌作品をイメージイラストで彩った文芸アートパネルが展示されています。作品の世界観に寄り添うよう、柔らかな色彩で描かれたイラストが観る者を言ノ葉の芸術世界へと誘います。そして、この地にちなんだ趣向としての文芸輪島塗の展示です。文芸輪島塗は、石川県の伝統的漆工芸である輪島塗に短歌や俳句などの詩歌を装飾したものです。艶やかな黒と朱の漆に沈金と呼ばれる伝統技法で施した詩歌作品が、色紙や短冊にしたためたときとはひと味ちがう風雅な雰囲気を漂わせています。「工芸のまち」金沢らしい和楽を演出することができたのではないでしょうか。
 さらに、今回は地元金沢の絵画教室で学ぶ児童らの作品も併せて展示され、家族で会場を訪れた子どもたちは憧れの金沢21世紀美術館に作品が展示されたことを喜ぶとともに、ほかの展示作品も興味深そうに見入っていました。
 会期中も県内のいくつかの文化施設で休館措置が取られ、一時は本展の開催も危ぶまれた状況にあった今回の「和楽」ですが、入り口での消毒やスタッフのマスク着用などの対応により無事3日間を終えることができました。また、来場者の減少も見込まれましたが、蓋を開けてみれば「こんなときだからこそ」と気分転換を求めた多くの方々が本展にご来場くださり、予想以上の盛況となりました。
 「芸術を難しく考えず、和やかに楽しむ」というコンセプトのもと、伝統の技法から現代的感性へと豊かな広がりをみせる作品群が一堂に会し、本展はいままで以上に多彩な美の祭典となりました。

金沢21世紀美術館 ギャラリーBにて金沢芸術祭「和楽2020」が開催されました。

アンケート結果

アンケート結果から

 アンケートを拝見すると、「コロナで暗くなっていたがパワーをもらった」「美術館が一部閉鎖されていたが来てよかった」など、自粛ムードのなかのひとときの気分転換に「和楽」を訪れていただいた方が多かったようでした。そのうえで、「芸術には疎いが感動した」「流れで入ったが長時間見入ってしまった」など、ふだんあまり美術展を観ない方々にも存分に楽しんでいただけたようです。
 詩歌作品の展示についても、「作品の美と輪島塗の美がよく調和していた」「日本人の風雅な心が歌いこまれていて感動した」「実際の光景が目に浮かぶように感じた」などの感想を多くいただいております。
 また、本展では作品をポストカードにしたものを会場で販売し、たいへんご好評をいただきました。このポストカードの収益は、金沢21世紀美術館を拠点に活動するNPO法人「子育て支援さくらっこ」に全額寄付しております。
 最後になりましたが、本展の成功はひとえにご参加くださいました皆様のおかげと存じ、心より御礼申しあげます。

「コロナで暗くなっていたがパワーをもらった」「美術館が一部閉鎖されていたが来てよかった」「芸術には疎いが感動した」など、さまざまなコメントが寄せられました。
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